Swing The Bloody Plow

Gothic Americana / Underground Country / Svensk Hiphop / US Indiehiphop / ニュースと気付き

Snookと元Snookの2人について

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スウェーデンのヒップホップデュオ、Snookと、そのメンバーだったOskar Linnros/Daniel Adams-Rayのここまでのバイオグラフィーをフォロワーさん向けにまとめてみました。推敲していないのでおかしな部分が多いとおもいます。また誤訳がある可能性もあります(意訳になってる部分もあります)ので、そのあたりはご了承ください。リノロスとレイちゃんはいいぞ…

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【作成中】Movits!その他のゲストやカメオまとめ

Movits!その他顔出しやゲストまとめ

全く需要はないと思いますが、Movits!のメンバーがカメオなどで顔を出しているものや、ノークレジットで参加しているもの、番外的な活動などをまとめました。個人的なメモとして思い出し次第追加していく形ですが、気になるものがあればチェックしてみてください。

 


Populärmusik - Inte Bitter
同じノールボッテン組で縁のあるラッパー。ヨッケがサックスを吹いてます。他にもちょこちょこ見た顔が…?プロデュースはOskar Linnrosでした。


Populärmusik - Jävlar i min själ (OFFICIAL VIDEO)
これもヨッケがサックス。何故かヨハンもいます。


Frej Larsson, Joy - Mitt team
2016のスウェーデンサッカー代表チームの公式応援歌でした。レンスフェルト兄弟がフラッグリレーで顔出し。他にも界隈の人たちがたくさん顔を出しています。


Movits! Blöj Blej
スウェーデンの大人向け子供番組(?)での企画。日本のホビーアニメ風で死ぬ程くだらない(あと汚い)のですが、とにかくかわいいのでみんなに見て欲しい。冒頭のセリフではヨハンが「オレたち、日本ですげぇクールなものを見つけたんだ」と日本に濡れ衣を着せています。ヨハン本人に聞いたところ「日本のアニメ…ベイブレードみたいな感じにしたかったんだ」とのことでした。


Jag Är Jason.
2013年に5i12運動(反排外・人種差別運動)の授賞式でTimbuktuが行ったスピーチへの支持を表明するビデオメッセージ。ヨハンとヨッケが出ています。

 

 

精巣癌早期発見キャンペーン

 

【その他思い出し次第追加予定】

最近のリリース/聴いてるものまとめ(2016.7)

たまにはスウェーデンの最近のリリースまとめ。


Roffe Ruff – Och han älskade dom alla (Officiell trailer)

Organismenなどの音源へのゲストでちょくちょく名前を目にしていたヨーテボリの覆面ラッパーRoffe Ruff、7/15に出た新譜がかなり良かったのでヘビロテ中です。レゲエをベースとしながらも、新譜は少しSadistikやKnoなんかに近い憂鬱な雰囲気がナイスです。夏のスウェーデンの一般的なイメージが微塵も感じられない(笑)。3月は確かに割とこんな雰囲気ありましたけどね。

 


LPA - Det var en gång [Live session]

ヴァールベリの3人組。先日デビューアルバム「På Tiden」がリリースされたばかりで、イマイチ詳細わかりませんが、明確なコンセプトやシリアスな内容よりもユーモアを大事にする、というような雰囲気。まだちょっと垢抜けない感じがあるけど良いですね。

 


08. Dö cool - [FILIP WINTHER - DÖ COOL]

珍しくインディー/ローファイ系ヒップホップ。少しチープ目のトラックも、Nejnejの響きもかわいいですね…割と本人はなんというかユーチューバーです。

あとはKartellenとかAbidazの新譜を聴いたり。旧譜ですけど相変わらずセルビア系スウェディッシュのAleksがヘビロテだったり、Norlie & KKVの新譜はちょっと大人っぽくなってるなぁとか、Daniel Adams-Rayの新EPがめちゃくちゃ良くて私はもう死にそうだとか…

 

あと、最近は色々あってMalmö/Lundの某コレクティヴ周辺/MCバトル界隈/スタンダップコメディをウォッチしていますが、求められるスウェーデン語レベルが高過ぎて…そもそもレベルが0の私には大変ですし、もう何が楽しいのか自分でもよくわかりません。


Simon G & Mr Cool - The Baby Dance

この人の近辺なんですけどね。シモンは元々Far & Sonでお馴染みでしたけど、Far & Son以外の活動も向けたらちょっと面白くてですね…。相方ミスターキュールことアントンの方はものすごくどうしようもないくらい顔が好みなんですが(そこ)エマボダ出演の件といい、問題児ですねぇ…。2人ともラッパーでありスタンダップコメディアンなのですが、この曲はなんていうかコミックソング。あまりにもあまりな内容なので、ぶっ叩かれるどころかインターネットミームと化していて笑えます。笑っていると品位を問われますが……。相方の方のソロもリリックがまぁ酷い(ミソジニーラップってなんだよ…)ので、Spotifyから削除してとか吹き上がってる人も居たりして、なんだこの界隈…ってなっている今日この頃です。

 

でもこっちのおかげで更にFar & Sonにハマり直してる部分もあり、Far & Sonにハマりなおすとやっぱりフレイ好き…となるのでこの界隈って一種の永久機関なのかもしれません…

とか言ってたら唐突に新曲きた…またピザか…!!ピザ好きすぎだろ…!!! 

 

Movits!ゲスト音源まとめ(2017.2.23更新)

正直言ってあまり告知やプロモーションはうまくないMovits!。とくにローカル色の強いニュースはスウェーデン語でのアナウンスになるため、本国以外のリスナーには見過ごされがちなのが現状かと思います。他のアーティストの曲に参加することもあるのですが、これも見過ごされがち&あまりきちんと周知がされておらずもったいない…ので、下記にてゲストアピアランス音源をリスト化しました。たいした量はないのですが、この辺りからMovits!周辺のヒップホップシーンも合わせて楽しんで頂けるとイイな、と思います。

Movits! Guest Appearance List(2017.2.23更新)

※表記はアーティスト名 / 曲 / ゲスト名義及びその他のゲスト / 収録アルバム
※ヨハン+ZackeのAlaska名義、ヨハンの変名Johan Reinhardt名義を含みます。

2009

Zacke / Spela Mig på Radion
 ft. Movits!
 Visst är det vackert

Zacke / Båtdrinkar
 Visst är det vackert

2012

Timbuktu / Fallskärm - Remix
 ft. L-wiz, Johan Rensfeldt, Eboi

Zacke / Inte är Nå
 ft. Movits!
 Renhjärtat

2014

Som Fan / Bizznizz - Remix
 ft. Zacke, Johan Reinhardt, Simon Emanuel
 Bizznizz (Remixies)

Timbuktu / OK Annie
 ft. Movits! & Zacke
 För Livet Till Döden - Remixerna

Goldenbest / Mitt Crew
 ft. Maskinen, Far & Son, Joy, Ansiktet, Eboi, Johan Kimrin, Movits!, Zacke, Simon Gärdenfors

2015

Jeepstarr / Pikét
 ft. Alaska

POLARIS* / Svart Ros
 ft. Johan från Movits, Mwuana, Chapee, Griljonären och Kalle Gracias
 The Black Roses Mixtape

Kalle Gracias & Griljonären / Vargtass
 ft. Johan Reinhardt
 Griljovsgracias

FAKE TYPE. / Monster's Zoo
 ft. Movits!
 FAKE BOOK

2016

Zacke Tala Fult
 ft. Movits, Den Svenska Björnstammen

2017

POLARIS*  Varning! 
 ft. Johan Rensfeldt
 YARDCORE, Polaris* & Safari Sound Mixtape Vol.1

 

以下、貼れるものは貼っておきます。リミックスは原曲を。

 


3年ほど前まではZacke不在のライブでも結構この曲やってましたね。来日公演でも何度か披露しています。


OK Annie」はこの曲のリミックスというか翻案曲。


ダンスホールレゲエ/ヒップホップ系のミックス。中盤に挟まれるオリジナル曲にヨハンが参加しています。35:40あたりから。



ちょっと重くなってしまったすみません。漏れがあるような気がするなー…また何か出次第追加しますが、そもそもノークレで私が知らないものもまだあるかもしれません。 

 

 

 

スウェーデン遠征の所感

 

スウェーデン遠征して思ったことなどをいくつか。殴り書いてたら長くなった…興味のある方(いるのか)はどうぞ。

海外遠征自体は2度目

Movits!を追いかけて海外へ行くのは2016年のスウェーデンが2度目。1度目は2013年のタイ・サムイ島でのRe;Earth Festivalでした。サムイの環境保全を目的とした主催も出演も客もスウェーデン人(日本人の客は私のみ)というフェスで、この時は白い砂浜、ヤシの木(ジャングルです)、やせこけた野良犬がうろついているというある意味カオスな会場。タイには母が同行しており、メンバーにも会ってるんですがフェス自体は1人での参加。この経験があったので、スウェーデン遠征は初めての1人海外&初めてのヨーロッパにも関わらず、精神的なハードルはめちゃくちゃ低かったです(金銭面のハードルは高い)。今となっては、よくもいきなりタイに押し掛けたな、と思いますが…

本国ならではの憂き目もある

とにかく本国で、Movits!のホームグラウンドでライブが見たい!という「ナポリを見てから死ぬ」的な気持ちと、彼らのライブがもっと、あとたくさん見れるならどこでもいい!という「来日後ロス対策」の二つの理由で決行したスウェーデン遠征。もちろんライブは最高of最高に楽しかったのですが、日本でのMovits!のライブではあまり体験しないような出来事もありました。

まず、とにかく目立ちます。アジア人だからということもありますが(地方公演だと会場内にアジア人はほぼいない)、それ以上にお一人様であることが珍しげな目で見られる要因だと思います。向こうはびっくりするほどカップル・グループ文化で、1人でライブに来ている人はいないか本当に少数。「どうして1人なの?大丈夫?」と女の子グループに声をかけられて返答に困ったり(笑)大丈夫だよ!別にぼっちでもええやろ!なお、この子にライブ中、尻をつねられ微笑まれたことも報告しておきます。私の場合は自分の心配だけしてればいいので1人の方が楽でしたけれど、ちょっとでもボッチ苦手な人は同行者を見つけるか現地に友達を作った方がいいでしょうね。毎晩クラブで2時間ぼっち待機はさすがの私もうんざりでした(笑)。

そして、そういう状況で他のお客さんがちょっかい出して来たりします。初日のカールスタードで、ライブ中に後ろの男性がクスクス笑いながら何度も私の頭を鷲掴みにして髪の毛ぐちゃぐちゃにしてきた時は、単にからかわれているだけでも正直怖かったです。あんまりしつこいので途中でかなりキレ気味に「Neeeej」とは言いましたが、それでもやめない…。メンバー紹介時にヨハンがステージから私を紹介してくれてからは止みましたが、ライブに集中出来ないしかなりイライラしました。こういうのは日本のMovits!のライブではまずないですね。

本国だと騒ぎに来てるだけの人も結構います。身長152cmの私の隣にものすごく暴れる180cmくらいの男性がくるとマジで死にそうになる…リンショーピンが本当にひどく、近くにいた別の女子(ただしこの女子も180cmくらいある)もキレてて「I HATE BOYS」と何度も言ってました(笑)。ヨッケが「ちょっとジェントルに行こうぜ」と注意してくれてましたが、ダメだったなぁ。そもそもみんな暴れるようなライブならいいんですが、こういうやつも混じってることがある、というのは本国や海外公演の辛いところ。ストックホルムとか野外フェスとかはもっと酷そうですが…

で、リンショーピンはあまりにそいつが酷かったので、途中から私と攻防になり、私も思い切り爪を立ててそいつの腕押しのけたりしてました。これ本当はやっちゃいけません。万が一にもそれで目を付けられたりしたら帰りがマジで怖いです。というか、自分からアクションを起こさなくても、ライブ中に目を付けられてたりしたら単純に怖いなぁ、というのは毎晩思いましたよ。からかわれる対象であるのは明確だし、ライブ終わって出てくるのは25時とかなわけですし、人っ子一人いない深夜の街を1人で歩いて帰るわけですから。むしろ深夜に1人でうろうろしてる私の方が不審な日本人だった可能性の方が高いですけれど、この辺りのリスクヘッジはしっかりやってから遠征に行きましょう。私もちゃんとリスクヘッジは考えてましたが、結局はメンバーからの「ミオを危ない目には合わせられない」という強い意志が最強のリスクヘッジだったのは多いに反省… 

本国遠征は特別か

特別です。でも、本国で見るライブが特別かというと必ずしもそういうわけでもありません。Movits!はどこで見ても絶対に最高なので。それに、5公演中全ての会場で例のライティングシステムを使っていたわけではないですし、物販がない日もありました。Tシャツ、欲しくても買えない会場もあったんです。本国だとスケール大きいんでしょ、とか物販充実してるんでしょ?とか思いがちですが、彼らの場合そうとも限らないわけで(これは遠征前から把握済み)。なので、明確なプラスアルファとしてはゲストが登場する可能性がある、くらいなのかもしれません。

でも、やっぱり本国でライブを見る、というのは特別なんです。本国のノリはいいです、みんな歌います、MCも盛り上がるし、一体感あります。持ち時間も長いです。日本ではやっていない曲、やらないかもしれない曲も聴けます(ただしFel Del av Gårdenは一度も聴けませんでした。本国以外では今後もやると思いますが)。そして、本国での彼らがどんなふうに受け入れられているのか、日本とはどう違うのか。歌詞がわかり、しかも歌詞のバックグラウンドを社会的に共有している人たちに向けてのライブはどんななのか。これは4年前からずっと自分の目で確認したかったポイントです。見たのたった5公演だし、上手く言葉にするのは難しいのですが、日本の「歌詞はわからないけどとにかく踊れる、楽しいライブ」というノリとは、ほんの少し違う気がすると感じました。

もちろん、スウェーデンの観客も基本は「歌詞はともかくライブは楽しい」という認識かもしれませんが、Woodstockなどのレベルミュージックの意味合いが強い曲は、日本と同じように客が合唱してても、日本とは曲の受け取り方そのものがおそらく違うんですよね。歌詞の内容と、ライブでの高揚感や一体感が見事にマッチしていて、例えそこに居る皆が歌詞を意識していなくても、曲の性質がもっと立体的に感じられたんですよね…そして、それはバンドが曲作りの時点で意図していた通りの受け取られ方なのではないかと……そういう意味でいうと死ぬ程Självantändをライブで聴きたかったですね…

本人たちがインタビューで「歌詞はわからないけどノリノリの客」について、何度も言及しているせいもあるんですが、自分もスウェーデン語殆どわからないままなので、色々考え込んでしまう部分ではあります。どっちが良いとかではないです。もちろん、前述の通りそんなの関係なく騒ぎにきてるだけの人もいるあたりがまた本国らしいんですけれど(笑)。

なので、「本国で見るのは特別な体験だけど、日本より本国のライブの方が良いとかそういう話ではない」というのが結論です。当たり前か。

重い

今回の遠征、マジで私にとっては一世一代の大イベントでした。だって、”はじめての本国遠征”は今回限り。二度目は二度目なんです。そして、それ以上にメンバーにとっても”遠い国から自分たちを見るためだけにやってきたはじめてのお客さん”だったのが大きかった気がします。いやでも私、タイにも行ったやん!?とは何度も思ったんですけど、何か大きく違うようで(笑)。日本とタイが近いからでしょうし、そこからの2年間も色んなアレがあったわけですし。とにかく、4年間追いかけて来たその集大成だったんですよ…4年間の彼らへの思いが全部詰まった遠征だったんです。ただの1ファンとしては言わずもがな、ファン垢などで発信する側としても多いに救われましたしね…まぁ、そんなわけで、テンションも情緒も相変わらずおかしいせいで、はしゃいでご迷惑をおかけしました色んな人に…

反省点、いろいろ有ります。観光用の体力にパラメーターを振ってなかったせいで、ストックホルムに丸4日もいたくせに全然観光できなかったとか、あれとあれをチャンポンで飲むんじゃなかった、とか。でも一番の反省はメンバーに気を使わせてしまったことです。英語なんて出来なくてもよかったんです。スウェーデン語できないと意味なかったんですよ。なのに英語さえ不自由とか本当に申し訳なかったですし、ライブ中も私があまりにもチビで埋もれかけてたせいで心配かけましたし。どうにかして恩を返さなきゃとは思うんですが、1ファンがバンドに恩を返そうと思うこと自体がおこがましいのかもしれません。ああ…重いなぁ…

 

こんなサエない垢抜けないキモオタに優しくしてくれたメンバーだけじゃなく、周りの人たちや行く先々で会った人たちには本当にありがとう、なんですけど、ツイッターでコメントくれた人たち(演芸クラスタの人たちも!)、とくにきのこさんがめこさんはずっと見守ってくれてて、ぼっちでも全然寂しくなかったです。ほんとありがたかったし、何よりいつもの国内遠征みたいで楽しかった…この2人からのメンバーへのプレゼントも抱えてスウェーデンに渡りましたからね。こういうのもまた楽しくてですね…。ヨッケが「次にスウェーデンにくるのはきのこだな」って言ってたのも(きのこは嫌がるだろうけど)嬉しかったです。きのこさん生きて…

たかが海外遠征でおおげさかもしれませんが、なにしろ思い入れが強かったですし、その思い入れが上手いこと昇華された遠征となりました。昇華されたせいで新しい思い入れも生まれ、またどんどん沼に…こわい…。今度は夏フェスとルレオ公演で…!とは思っていますけれど、しばらくは大人しく日本で彼らを待つつもりです。まぁ、そうやって丸2年待つことになってしまい、(もう残っていないと思ってた)箍が外れたんですけれど…実際にはねぇ、泣いたり笑ったり泣かされたり笑わせられたり、忙しい10日間でしたよ!!!

 

以上、思いついたこと書きなぐりですが遠征の所感です。Googleのマイマップが使えるとか、Evernote最高とか、スケジューリングのコツとか、交通事情とか、海外遠征のノウハウ的な部分についてはまたそのうち、何かの形でまとめられればと思います。

(Movits!に会いに)スウェーデンに行ってきました物語⑥

 Movits!追っかけスウェーデン遠征記、泣いても笑ってもとうとうラストのウプサラ編です。

 

NorrköpingからUppsalaへ

ライブ後、ビール2本程度に収めたためか、帰宅は遅かったものの、少し早めにすっきりと起床。ホテルで朝食を取り、少し散歩をしながら駅へと向かいます。

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教会の横にあった「反省させられる少年の像」…?Allt av Nåd(All of Grace)と書いてあるので、反省させられているわけではないようです。

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左:立派な教会ですが工事中でした。右:昨夜の会場を外から。

で、この日は少し早めの列車でノーショーピンを出発。早めにウプサラ入りして、少し観光をする予定を立てていたのでした……が。

 

まさかのGävle入り

重いスーツケースを抱えてイェブレ行きの列車に。ストックホルム、アーランダーを通り過ぎてウプサラで下車となります。列車で移動したのは10日間のうち6日間。車内で睡眠を取ることはなく、この日も寝ずにずっと携帯にメモを書き溜めたりしていました。さあ、あと10分くらいでウプサラだな、降りる準備をしておかないと、と思ってからの記憶が……気付くと列車はウプサラを出発するところでした。ここまで遅延もなくスムーズな旅だったのに最後の最後にやっちまいました。慌てて携帯で調べたところ、この列車、次の停車はなんと40分後。新幹線か!!!何時の列車でいつウプサラに戻れるのかがなかなか分からず焦っていると車掌さん登場。

私「ああっ、あ、ウプサラ、降り損ね…ウプサラ戻らなあかんねん!」
車掌さん「待ってね、次の列車調べるからね」
私「ああああっ」
車掌さん「イェヴレからこの列車に乗れば5時にはウプサラに着くわよ」
私「アッ、ハイ(スッ…)」

余裕でライブには間に合うことが判明した瞬間スッ…と落ち着きはしましたが、観光する時間はなくなってしまいました…

そんなわけで図らずしもイェヴレ(終点)に降り立つことになった私。さっさと駅の自動発券機でウプサラまでの切符を購入します。スウェーデンはこういうチケット販売機の使い方、わかりやすくていいですね(日本に比べてもっさりしたインターフェイスだと感じますが)。そして今乗って来たのと同じ列車に乗ってウプサラへ。さよならイェヴレ、わずか20分の滞在でした…

ウプサラへ戻る車窓からガムラウプサラらしき丘を眺めたのが唯一のウプサラ観光となりましたが、無事にウプサラへ到着。

 

3/12 Uppsala @ Katalin and All That Jazz

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正面からの写真がなかった。

ウプサラはメンバーの彼女たちも会場に来ていたのでセイハローしてから、「私は最前列とるから!」と1人フロアへ。ステージにはライティングも用意されていて「今日はAtlantisが聴ける…」と期待が高まります。泣いても笑っても、私にとっては最終日。しっかり楽しまなきゃ、と思っているとアンデシュ、ヨッケ、ディヴィッドがスタンバイ、ヨハンも登場して「Tårgas」からスタートです。

この日はカールスタードよりもステージが低め、且つディヴィッドの前を確保していたので、ライティングが良く見える!Tårgasのモノクロームに近いライティングはライブのオープニングとしても締まって見えますし、マイクスタンドを持つヨハンのシルエットがものすごくかっこいい…。そう、ジャパンツアーの際も少し気になってはいましたが、本国ツアーではヨハンが明確に意図してマイクスタンドを使う場面が増えています。ちょっとしたことのように思えますが、それだけで随分とバンドとしての雰囲気も違って見えてくるので不思議ですね。ロックバンドではないにせよ、年々フィジカルなバンド感は増していますし、ヨハンのビジュアルもどんどんワイルド(…)になっているので、マイクスタンドを使う曲の登場はバンドの変化を表すポイントかなぁ、と個人的には感じます。

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Tårgasから一転して、「Woodstock」ではライティングのパターンが星条旗に。派手!というか星条旗というセンスの一種雑なカッコ良さ、Movits!らしいといえばとてもMovits!らしいです。色合いも美しいです。続くSkjut migのいつものホーン隊のステップ、頭を打ち抜く仕草、何度見ても見飽きません。NitroglycerinではライティングのパターンがPVっぽい換気扇になるのもこの日はじめて気付きましたし、Halvvägsに入る前のMCでみんながスッとスムーズにスマホのライトを付けるのもスウェーデンならでは(日本でも毎回客に指示だしてますが、イマイチ伝わっていない…w)。そして、何と言ってもやっぱりライブ中盤の白眉が「Atlantis」


Atlantis - Movits! @ Uppsala, Katalin

どうにか絵面だけは動画に残しましたが、この、ヨハンとアンデシュの兄弟だけを照らす真っ赤なライティング、一旦すべて落ちてからホーン隊のパートに入るところ、静かなエンディングまで、何もかもが素晴らしくてですね…5公演中2回しか聴けなかったですが、やはり今のMovits!の「ただ踊れるだけのバンドではない」面がしっかりと詰まった、本当に良い曲(ライティング、演出込みで)だと思います。アンデシュは「まだあの赤いライトは調整しなきゃ〜」と言っていましたが。

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Louvren、ヨンショーピンの時の動画とは反対側から。ヨハンの動きが面白いことになってますが、一列で横並びになるところほんとに良くてね…

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逆光ヨハン。正直、ぶっちゃけて言うと、この日はヨハンがカッコ良くてカッコ良くて私の見当識がおかしくなったのかと思うレベルでヨハンがカッコ良くてですね…?いや、私ほんとうにハマった当初からひどいヨハン推しなんですけど、ハマってから丸4年も経って、24ステージ目にして改めて、しかも心から「あっ、おにいちゃん死ぬ程かっこいいな」って思ったんですよね…限りなくポムポムプリンに似ているだけの生き物ではなかった…!!職人的にMovits!のサウンドをコントロールしているアンデシュと、スポークスマンとしてもバランサーとしてもスマートなヨッケ、この2人をまとめるリーダーシップと、フロントマンとしての(すこし貫禄が出て来た)パフォーマンス。ヨハンのカッコ良さって突き詰めるとこの2点なんですけれど、いやもうこの日はカッコ良さ、カンストしてました…何が違ったというわけでもないんでしょうが………でも、ヨハンのそういうカッコ良さって、強固なアンサンブルやグルーヴ感、レベルミュージックとしてのアティテュードなど、”バンド”らしいフィジカルな魅力に還元されて行ってると思うので、やっぱり全てひっくるめてMovits!は世界で一番カッコよくて素敵で可愛いバンドだと思いますよ(真顔)。

ちなみに5公演とも後半のSammy Davis Jr.はちょっとだけ短縮バージョン。本編最後のDansa i Regnetで死ぬ程踊らされて、アンコールでは日本未披露のLuften är friから、ラストでやっぱりヨハンがフロアに降りてきてくれてのÄppelknyckerjazzまで、ノンストップの16曲でした…燃え尽きましたよね…

 

全5ステージ見終わってしまった…

終演後、ぼんやり立ち尽くしているうちに「ああ今日で最後だ、しばらくライブ見れないんだなぁ」と思ってべそべそしはじめる私。去年の広島公演は終わったとたん泣き崩れてたのでそれよりはマシですが……と、そんな私にヨハンの彼女が声をかけてくれました「ねぇ!足にヨハンのタトゥーを入れてる男子が居るから見に来てよ!」……なんですって?

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ええええー……ヨハンのタトゥーと、自分のタトゥーを指すヨハンの指です。これみたらセンチメンタルな涙も引っ込みますわ…外国の人って比較的カジュアルにバンドネタのタトゥーとか入れちゃいますよね…わからぬ…

この晩のホテルはたまたまメンバーと同じ。「ミオのことだからほんとはオレらがどこ泊まるか知ってたんだろ〜?www」とかツッコまれる…そういうのやめて!マジで!信じる人いるから!!と思いつつ、みんなでドヤドヤとホテルに戻りました。

 

Uppsalaから成田へ

翌朝は6時半のバスで直接アーランダへ移動の予定。昼に寝過ごしてイェヴレまで行ってしまったため、正直寝るのが怖くなり「いっそのこと今日は寝ない!」と決断した私。帰りたく無さ過ぎて、目を覚ますのを身体が拒否する可能性さえあります。それもあって結局クラブへと繰り出し、一睡もしないままバスでアーランダへ。帰りたくないよーと泣きながらルフトハンザに乗せられ、フランクフルトを経由してすいすいと成田まで運ばれ、あっという間に自宅へと着いていたのでした。初日にスウェーデンでMovits!を見ている時もすごく不思議な感覚がありましたが、今朝(時差8時間)にはウプサラにいて、Movits!と一緒だったのに、と思うと日本に帰って来てもやっぱり不思議な、夢をみていたような心持ちでした……夢だったのかな…うん、夢だったんだろうね…楽しかったな…

 

と、いうわけでデイリーな遠征レポートは以上ですが、もう一回だけ、海外遠征のあれこれのまとめに続くよ。

(Movits!に会いに)スウェーデンに行ってきました物語⑤

Movits!追っかけスウェーデン遠征記、ノーショーピン編です。

 

JönköpingからNorrköping

この日もチエックアウトギリギリになりつつ、荷物をまとめて激重のスーツケースとともに移動を開始。駅のエスプレッソハウスでフリーwi-fiにつなぎ、母とSkypeで近況報告をしていたらあっという間に列車の時間に余力があればマッチ博物館なども行ってみたかったんですが…

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ヨンショーピンは湖のほとりの街。海に見えますが湖ですよ。駅のホームからの眺めは最高です。夏は綺麗なんだろうなぁ…

再びローカル線でネッシェーに戻り、SJに乗り換えて今度はノーショーピンへ。ライブの時間が毎日遅いので、どうしても移動は昼からになってしまいますし、次の街に着くともう夕方。街を見て回る暇もなく、ストックホルム滞在以外は本当に移動してばかりですね(あと飲んでばっかり)。SJの車内ではwifiが使えるので暇しないのが救いでした。

 

Norrköping到着

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ノーショーピンはトラムの走るなんとなくヨーロッパらしい街。ホテルで一息ついて、さあ今日こそはきちんとした食事を取ろう!(ライブのある日はろくに食えていない)と、ホテルの向かいにあるレストラン兼パブに出かけるものの、どうやらかなりの人気店。予約がないとカウンターにも辿り着けませんでした…ので、ちょっとウロウロしてグルメ指向のハンバーガーショップへ。ここ個人的には正解でした。

オススメ! / Burgers & Bangers

ここも非常に混み混み。店員さんになかなか気付いてもらえませんでしたが、みんなとても親切で、「英語のメニューないけど、わからなかったら説明するから呼んでね!」と言ってくれました。メニューくらいならどうにか読めるので、せっかくですからヴェステルボッテンチーズ入りのものを。ビールは店員さんに選んでもらいましたが、種類も豊富。なんと日本のヤッホー・ブルーイングのものも置いてありました。こういうところでみかけると嬉しくなりますね。ハンバーガー、ポテト、ビール共にとても美味しかったです。

この日のライブは開場が9時、出番は25時頃と聞いていたので、ホテルに戻って一眠り…と思いきや別の部屋で音楽ガンガンにかけててうるさい…結構なうるささでしたがそれより疲れが…と、うとうとしかけたところにこのベース、聞き覚えが…こ、これは…ニトロじゃねーか!他のものならいざ知らず、Movits!がかかってて寝られるわけないだろバカー!5曲ほどもーびつがかかったところで静かになり、どうにか1時間ほど仮眠できました。スウェーデン、おそろしいところだ…

 

3/11 Norrköping @ Puls nattklubb

身支度整えて会場へ。しっかりクラブ、という感じでライティングの派手な会場ですが、元々ステージにDJブースとライティングが設置されているので、Movits!のDIYライティングはこの日もなしでした。天井の高さもステージの幅も必要ですし、なかなかお目にかかれません。日本に持ってくるのは難しいでしょうね…。そういえば去年の来日時に使っていた△のテーブル掛けは一度も使ってなかったです。

最前列を確保して待機…してると女子グループが何度も声をかけてくれたり、なぜかセルフィーを一緒に撮ることになったりと、この日はどちらかといえばお客さんに構われる…w そんなこんなでながーい待機時間を終えてやっっっっとメンバーが登場。スタートが遅いので、比較的早起きタイプらしいヨッケなんかは前の日から何度も「明日は遅いからしんどい」と言っていましたが、毎日追いかける方も待機時間長いので結構しんどいです!(笑)。

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Placeboから2枚。新譜からの曲は本当にライブ映えしますね。

ライティングがなく、Atlantisが抜けるため、少し短めのセットリストでしたが、Movits!の良さがぎゅっと詰まったステージに感じました。全体的にノリも良く、かつ見やすく、快適でこの日も良かったなぁ…まぁ、当たり前のように毎日良かったんですけど……

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高いところにあがるヨハンと、

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それを見ているみなさん(笑)。なんだこれかわいい…

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近過ぎてしょっちゅうわけがわからなくなるヨハンと

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いつもニコニコしてライブ中は本当に楽しそうな表情を見せてくれるアンデシュ。最前列だとアンデシュが見えないことが多いので、Na Na Nah!で前に出て来てくれるととても嬉しいです。わざわざ握手しに来てくれるとほっこりします。

 

また、この日はなぜかカメラの中にステージではお約束の小芝居のシーンが残されていたので貼っておきましょう。

Halvvägsのラストは必ずヨハンが缶蹴りの小芝居をしています。缶蹴り?フットボール?どういう意味があるんでしょうか。日本でもやってたかな…?いつもディヴィッド側から中央に向かって蹴るんですが、たしかリンショーピンではその勢いのままヨッケのお尻に蹴りを入れ、ヨッケに「ちょ、お前今マジで蹴ったな?!wwwww」と怒られていました。

こっちはNa Na Nah!。これもヨハンが最後にヨッケにちょっかい出すのがお決まりですね。おでこにこつんと。日本ではグラスでこつんとやってたような記憶もあります。アクションはまちまちですがいつもめちゃくちゃ可愛いです…

本編最後のDansa i Regnetとアンコール最後の林檎泥棒では珍しく大きなクラッカー…でいいんですかね?銀テープが舞っておりましたが、2回ともあまりタイミングうまくなくてちょっと笑ってしまいました(箱のDJさんごめん)。

 

深夜3時のNorrköping

ライブ後、物販はなかったので少し休ませてもらってから、お疲れのヨッケ、フレデリクが先にホテルに帰るというのでそのタイミングでお暇。この日の私のホテルは少し遠く、なるだけ一人歩きを避けたかったので、こういうのとても助かりました。そういえばこの時、ヨハンが他の人に私を紹介するにあたって「ミオ・ストレイトアウタ・ヒロシマ」と言っていたのが何故か記憶にあります。確かに広島出身だけど、ストレイトアウタじゃないですよ…

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Norrköping、AM3:00
金曜日なのでなんとこの時間でもまだトラムが走っています。

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こんな建物を横目に見つつ、無事にホテルへと帰宅。夜遊びしたつもりも無いのに朝4時就寝…フライデーナイトで次の日は遅寝できるならいいですけど、翌日も移動とライブが控えているメンバーは大変ですね…