【Snookは】いなもと、怒りの布教タイム【アイドルです】
[2016.8.16、リユニオンについてさらに追記]
どうも、Daniel Adams-RayとOskar Linnrosというスウェーデンのポップアイコン2人が過去にはデュオとして活動していた事実の素晴らしさをお伝えしていくBBAこと、いなもとです。
今年の春あたりから、今までアイドルでしょどうせ…と思ってスルーしていた解散済みのラッパー2人組 “Snook” に素っ転びました。素っ転んだ理由はSnookがやはりアイドルだったからです。もう帰ってこない青春か…とリアルタイムで聴いていたわけではないのにノスタルジー全開で聴いておりますが、日本では驚く程知名度がなく、それ以上に解散後のソロ活動についても殆ど注目されてないので、ざっと時系列順にSnookの結成から解散後までをツイートしてみました。
Snookの扱いが悪いので布教してやる!という
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
1.その昔、スウェーデンにSnookちゃんという2MCの(アイドル)ヒップホップユニットがいました。メンバーはOskar Linnros/オスカル・リノロスとDaniel Adams-Ray/ダニエル・アダムズ・レイの二人です。
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2.二人とも良いとこの坊ちゃんなので、移民系のアーティストが多かったスウェーデンの初期のヒップホップシーンでは扱いがあまりよくありませんでした。ちょっと見た目が可愛くて、しかも若かったせいもあり、アイドル扱いをされることも多かったのです。
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※とはいえ、レイちゃんはインドネシア系のお母さんとスウェーデン人のお父さんのハーフで、中学に入るくらいまでケニアで過ごしたという少し複雑な出自。リノロスは母方がユダヤ系かな。
3.二人は高校生の頃に出会い(数学のクラスで落第しそうになっていた同士)、そこから宅録で活動を開始、2004年にデビューアルバムをリリースしました。
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4.それでもって、曲とPVはこんな感じでした。
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Snook - Mister Coolhttps://t.co/7piqpRRkSq
だ…ダサい…
5.そうです、アイドルヒップホップだったとしても少しダサいのです。でも、色々叩かれながらもそれまでオールドスクール寄りだったスウェーデンのヒップホップ界に、オルタナヒップホップの要素を持ち込んで、一般化させたという意味では評価されてしかるべきだと思っています。
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6.一枚目だとこんな曲もあります。歌詞も青臭くて可愛い。
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Snook - Såpbubbler https://t.co/ga5zL2rDdK
7.こっちはもうちょっと中二的に青臭い歌詞。でもいい歌詞です。
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Snook feat. Organism 12 - Lejonhjärta https://t.co/5HcX1uIxEq
8.2006年には2ndアルバムをリリース。1枚目の方がごった煮感が強かったのですが、2枚目になってかなりすっきり。鍵盤やホーンを所々入れ、非常にポップな内容に。
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Snook - Kommer Ifrån https://t.co/Ha3NgGEeeP
9. 2ndの曲はこういう感じに。ちなみにオデコがえらく広い方がレイちゃんで、クソ生意気そうな方がリノロスです。
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Snook - Snook, svett & tårar (Officiell Musikvideo) https://t.co/UZHqUOfhjA
10.比較的ヒップホップ色が強いとこういう感じ。自分たちの叩かれる要因を逆手にとった感じですね。
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Snook - Längst Fram I Taxinhttps://t.co/5wXg9DZyTi
11.こういうメランコリックな曲も出来ます。
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Snook - Inga Problemhttps://t.co/iJZSY5R1X5
12. 2ndをリリースしてしばらくしてからメンバー二人の関係が悪化、2007〜09年にかけてSnookは自然消滅しました。音楽性の違いも含めて原因は色々あるようですが、これ、と言った具体的な理由は語られません。
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13. レイちゃんがフリースタイルの大会で優勝したり、リノロスがヴェロニカ・マッジオと付き合いだしたり(結局ふられます)と、色々なことが重なったようですが、はっきりした解散ステートメントは実は今にいたるまで出していなかったりします。
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14. その後、二人ともソロ活動に転向。リノロスはプロデューサー業とソロシンガーとしての活動を交互に(ソロアルバムを二枚だして、今はソロはお休み中)。レイちゃんはソロシンガーとしてだけでなく、自分のモード系ブランドを立ち上げてデザイナーとしても活動。
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15. 二人ともソロでは歌ものをやっていますし、Snook時代のことは「黒歴史」扱いをすることもありますが、昨年あたりからまたラップを取り入れたりもしつつ、ずっとヒップホップ界とも濃い繋がりを保っています。
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16. アイドル扱いだった割に、きちんと二人ともヒップホップシーンに立ち位置があるのも良いところ。実際、リノロスはMaskinenの初期メンバーでもありました。
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17. 二人は現状一切関わりはなく、(別々のインタビューで)声を揃えて「再結成は絶対にない」と言い切っています。かといって犬猿の仲というわけでもなく、ただ、没交渉で関わりがないという雰囲気だそうです。それでも、時折Snook時代のことを懐かしむそぶりは見せたりしていますよ。
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18.というわけで一応ソロ。リノロス。
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Oskar Linnros - Från och med Duhttps://t.co/J3tCnLi1ti
19. レイちゃん。これはメンツがあまりに私好みなので何度も貼ってますわ。
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Där regnbågen tar slut (Lagom Studios Remix)https://t.co/RzKW1Zb3id
20. 以上です。これ以上はここにはかけません……
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
番外:リノロスが居た頃のMaskinen
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
Maskinen - Alla Som Inte Dansar https://t.co/SIVte13XIE
番外:Maskinenのアファシが昔やってたユニットでft.だった時のやつ。これ今歌詞読むとガチで泣けるので注意(ワシだけか!
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
Afasi & Filthy - Feat Snook 1990 Nånting ((lyrics))https://t.co/s4pofsnAxL
番外:Movits!の盟友Zackeの前作で一曲だけリノロスがプロデュースしてますよ。
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
Zacke feat. Oskar Linnros - Förlorad Generationhttps://t.co/dL9wNtrOMy
(21)(ていうかリノロスの代表曲のFrån och med duはヴェロニカについての歌だけど、レイちゃんの代表曲のGubben i lådanはリノロスとの関係についての歌だと言われてるとか、そんな話もした方がいいのか)(いい、しなくていい)
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
今に至るまで「昔、親友だった人」ってスタンスを貫き通してるけど、Snookをきちんと終わらせるためにならリユニオンしてもいいとか、そんな話もします?
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
(gubben i lådanは友情についての歌詞か、それとも恋愛についての歌詞かと聞かれて)「友情と恋愛感情ってどう違うのかな?同じものなんじゃないかな?」とかさらっと答えるレイちゃんの話します?
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
というわけで今からハマっても遅過ぎるが、今だからこそハマれるSnookちゃん布教タイムでした…
— いなもとakaぺろさん (@livebong) November 19, 2014
リノロスの名前のカタカナ表記については、私もちょっと困ってます。実際の発音をそのままカタカナにするのは難しい…ので、とりあえず便宜上これでよろしくお願いします。
【2016/7/27追記】
なんと…なんと!5月にこの2人、リユニオンしました…!!!
キャプションには「僕らは『Är』をリリースしてからの10年、たくさんのことを学んで来たし、何も学んでなんてこなかった。だけど最良のことはまだ起こってないんだ」と。Snookが再結成したわけではなく、ずっっっっと没交渉だった2人が友達としてリユニオン(仲直りとも少し違う)したという話なんですが、口ぶりとしては再結成もありそう…?Kingsize Magへレイちゃんが出したコメントでは「ただ友達2人が写ってる写真てだけだよ。(あまり詮索しないで)尊重してね。」とのことで、あーだこーだ言う段階ではないのですが、レイちゃんがEPのリリース&夏フェスツアーを控えたタイミングでのリユニオン、テコ入れ…というか戦略的なものではないのかなーと思ったりなんだり(欲目ですね)。
あと、それを受けてのAdam Tenstaの「Snook再結成して欲しいねん」っていう談話がめっちゃ良いのでこちらもぜひ。
【2016/8/16、更に追記】
8/13、ヨーテボリで開催された大型フェス、Way out westのレイちゃんのステージにリノロスがゲストで登場、なんと新曲を披露しました。未だに「snookとして」の公式なステートメントは発表されていませんし、ステージからもとくには言及なかったようですが、これはもう完全に再結成…!レイちゃんがSnookのさんかくマーク作ってる写真もありましたし、一応Snookとして、ということで間違いなさそうです。しかも、予告なしのゲストでありながら、既発曲ではなく新曲をぶちかましたようで、二人の間のテンションの意外な高さに動揺しています。
ネット上にはインスタグラムを中心にいくつか写真や動画があがっているので、なんとなくステージでの二人の様子はうかがえるのですが、そのラブラブっぷり(とネットの記事で証言がある)に動揺が隠しきれないわたくし………今残ってるsnookの動画で、ここまで仲よさげ且つ楽しそうな二人は見た事ないんですが??????
なんなの?ねぇこれどうしたの???活動時もこんなにイチャイチャしてたことなかったろ?
まぁ、一連の流れが大いなる茶番だとしても、この二人が笑顔で一緒にステージに立ってるのを見ると、本当に幸せな気持ちになります。私自身が「嬉しい!」というより、二人が嬉しそうなのでこっちも嬉しくなるという感じですが(笑)。今後のスケジュールは全く不明で、音源はまだまだ先になるかもしれないし、意外と急にドロップされるかもしれないし、アルバムになるのかEPになるのか単独ツアーはやるのかなにもわからないわけですが、追いかけるにあたってはいろいろと地獄を見そうで今からおそろしいですね……