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Swing The Bloody Plow

Gothic Americana / Underground Country / Svensk Hiphop / US Indiehiphop / ニュースと気付き

スウェーデン遠征の所感

 

スウェーデン遠征して思ったことなどをいくつか。殴り書いてたら長くなった…興味のある方(いるのか)はどうぞ。

海外遠征自体は2度目

Movits!を追いかけて海外へ行くのは2016年のスウェーデンが2度目。1度目は2013年のタイ・サムイ島でのRe;Earth Festivalでした。サムイの環境保全を目的とした主催も出演も客もスウェーデン人(日本人の客は私のみ)というフェスで、この時は白い砂浜、ヤシの木(ジャングルです)、やせこけた野良犬がうろついているというある意味カオスな会場。タイには母が同行しており、メンバーにも会ってるんですがフェス自体は1人での参加。この経験があったので、スウェーデン遠征は初めての1人海外&初めてのヨーロッパにも関わらず、精神的なハードルはめちゃくちゃ低かったです(金銭面のハードルは高い)。今となっては、よくもいきなりタイに押し掛けたな、と思いますが…

本国ならではの憂き目もある

とにかく本国で、Movits!のホームグラウンドでライブが見たい!という「ナポリを見てから死ぬ」的な気持ちと、彼らのライブがもっと、あとたくさん見れるならどこでもいい!という「来日後ロス対策」の二つの理由で決行したスウェーデン遠征。もちろんライブは最高of最高に楽しかったのですが、日本でのMovits!のライブではあまり体験しないような出来事もありました。

まず、とにかく目立ちます。アジア人だからということもありますが(地方公演だと会場内にアジア人はほぼいない)、それ以上にお一人様であることが珍しげな目で見られる要因だと思います。向こうはびっくりするほどカップル・グループ文化で、1人でライブに来ている人はいないか本当に少数。「どうして1人なの?大丈夫?」と女の子グループに声をかけられて返答に困ったり(笑)大丈夫だよ!別にぼっちでもええやろ!なお、この子にライブ中、尻をつねられ微笑まれたことも報告しておきます。私の場合は自分の心配だけしてればいいので1人の方が楽でしたけれど、ちょっとでもボッチ苦手な人は同行者を見つけるか現地に友達を作った方がいいでしょうね。毎晩クラブで2時間ぼっち待機はさすがの私もうんざりでした(笑)。

そして、そういう状況で他のお客さんがちょっかい出して来たりします。初日のカールスタードで、ライブ中に後ろの男性がクスクス笑いながら何度も私の頭を鷲掴みにして髪の毛ぐちゃぐちゃにしてきた時は、単にからかわれているだけでも正直怖かったです。あんまりしつこいので途中でかなりキレ気味に「Neeeej」とは言いましたが、それでもやめない…。メンバー紹介時にヨハンがステージから私を紹介してくれてからは止みましたが、ライブに集中出来ないしかなりイライラしました。こういうのは日本のMovits!のライブではまずないですね。

本国だと騒ぎに来てるだけの人も結構います。身長152cmの私の隣にものすごく暴れる180cmくらいの男性がくるとマジで死にそうになる…リンショーピンが本当にひどく、近くにいた別の女子(ただしこの女子も180cmくらいある)もキレてて「I HATE BOYS」と何度も言ってました(笑)。ヨッケが「ちょっとジェントルに行こうぜ」と注意してくれてましたが、ダメだったなぁ。そもそもみんな暴れるようなライブならいいんですが、こういうやつも混じってることがある、というのは本国や海外公演の辛いところ。ストックホルムとか野外フェスとかはもっと酷そうですが…

で、リンショーピンはあまりにそいつが酷かったので、途中から私と攻防になり、私も思い切り爪を立ててそいつの腕押しのけたりしてました。これ本当はやっちゃいけません。万が一にもそれで目を付けられたりしたら帰りがマジで怖いです。というか、自分からアクションを起こさなくても、ライブ中に目を付けられてたりしたら単純に怖いなぁ、というのは毎晩思いましたよ。からかわれる対象であるのは明確だし、ライブ終わって出てくるのは25時とかなわけですし、人っ子一人いない深夜の街を1人で歩いて帰るわけですから。むしろ深夜に1人でうろうろしてる私の方が不審な日本人だった可能性の方が高いですけれど、この辺りのリスクヘッジはしっかりやってから遠征に行きましょう。私もちゃんとリスクヘッジは考えてましたが、結局はメンバーからの「ミオを危ない目には合わせられない」という強い意志が最強のリスクヘッジだったのは多いに反省… 

本国遠征は特別か

特別です。でも、本国で見るライブが特別かというと必ずしもそういうわけでもありません。Movits!はどこで見ても絶対に最高なので。それに、5公演中全ての会場で例のライティングシステムを使っていたわけではないですし、物販がない日もありました。Tシャツ、欲しくても買えない会場もあったんです。本国だとスケール大きいんでしょ、とか物販充実してるんでしょ?とか思いがちですが、彼らの場合そうとも限らないわけで(これは遠征前から把握済み)。なので、明確なプラスアルファとしてはゲストが登場する可能性がある、くらいなのかもしれません。

でも、やっぱり本国でライブを見る、というのは特別なんです。本国のノリはいいです、みんな歌います、MCも盛り上がるし、一体感あります。持ち時間も長いです。日本ではやっていない曲、やらないかもしれない曲も聴けます(ただしFel Del av Gårdenは一度も聴けませんでした。本国以外では今後もやると思いますが)。そして、本国での彼らがどんなふうに受け入れられているのか、日本とはどう違うのか。歌詞がわかり、しかも歌詞のバックグラウンドを社会的に共有している人たちに向けてのライブはどんななのか。これは4年前からずっと自分の目で確認したかったポイントです。見たのたった5公演だし、上手く言葉にするのは難しいのですが、日本の「歌詞はわからないけどとにかく踊れる、楽しいライブ」というノリとは、ほんの少し違う気がすると感じました。

もちろん、スウェーデンの観客も基本は「歌詞はともかくライブは楽しい」という認識かもしれませんが、Woodstockなどのレベルミュージックの意味合いが強い曲は、日本と同じように客が合唱してても、日本とは曲の受け取り方そのものがおそらく違うんですよね。歌詞の内容と、ライブでの高揚感や一体感が見事にマッチしていて、例えそこに居る皆が歌詞を意識していなくても、曲の性質がもっと立体的に感じられたんですよね…そして、それはバンドが曲作りの時点で意図していた通りの受け取られ方なのではないかと……そういう意味でいうと死ぬ程Självantändをライブで聴きたかったですね…

本人たちがインタビューで「歌詞はわからないけどノリノリの客」について、何度も言及しているせいもあるんですが、自分もスウェーデン語殆どわからないままなので、色々考え込んでしまう部分ではあります。どっちが良いとかではないです。もちろん、前述の通りそんなの関係なく騒ぎにきてるだけの人もいるあたりがまた本国らしいんですけれど(笑)。

なので、「本国で見るのは特別な体験だけど、日本より本国のライブの方が良いとかそういう話ではない」というのが結論です。当たり前か。

重い

今回の遠征、マジで私にとっては一世一代の大イベントでした。だって、”はじめての本国遠征”は今回限り。二度目は二度目なんです。そして、それ以上にメンバーにとっても”遠い国から自分たちを見るためだけにやってきたはじめてのお客さん”だったのが大きかった気がします。いやでも私、タイにも行ったやん!?とは何度も思ったんですけど、何か大きく違うようで(笑)。日本とタイが近いからでしょうし、そこからの2年間も色んなアレがあったわけですし。とにかく、4年間追いかけて来たその集大成だったんですよ…4年間の彼らへの思いが全部詰まった遠征だったんです。ただの1ファンとしては言わずもがな、ファン垢などで発信する側としても多いに救われましたしね…まぁ、そんなわけで、テンションも情緒も相変わらずおかしいせいで、はしゃいでご迷惑をおかけしました色んな人に…

反省点、いろいろ有ります。観光用の体力にパラメーターを振ってなかったせいで、ストックホルムに丸4日もいたくせに全然観光できなかったとか、あれとあれをチャンポンで飲むんじゃなかった、とか。でも一番の反省はメンバーに気を使わせてしまったことです。英語なんて出来なくてもよかったんです。スウェーデン語できないと意味なかったんですよ。なのに英語さえ不自由とか本当に申し訳なかったですし、ライブ中も私があまりにもチビで埋もれかけてたせいで心配かけましたし。どうにかして恩を返さなきゃとは思うんですが、1ファンがバンドに恩を返そうと思うこと自体がおこがましいのかもしれません。ああ…重いなぁ…

 

こんなサエない垢抜けないキモオタに優しくしてくれたメンバーだけじゃなく、周りの人たちや行く先々で会った人たちには本当にありがとう、なんですけど、ツイッターでコメントくれた人たち(演芸クラスタの人たちも!)、とくにきのこさんがめこさんはずっと見守ってくれてて、ぼっちでも全然寂しくなかったです。ほんとありがたかったし、何よりいつもの国内遠征みたいで楽しかった…この2人からのメンバーへのプレゼントも抱えてスウェーデンに渡りましたからね。こういうのもまた楽しくてですね…。ヨッケが「次にスウェーデンにくるのはきのこだな」って言ってたのも(きのこは嫌がるだろうけど)嬉しかったです。きのこさん生きて…

たかが海外遠征でおおげさかもしれませんが、なにしろ思い入れが強かったですし、その思い入れが上手いこと昇華された遠征となりました。昇華されたせいで新しい思い入れも生まれ、またどんどん沼に…こわい…。今度は夏フェスとルレオ公演で…!とは思っていますけれど、しばらくは大人しく日本で彼らを待つつもりです。まぁ、そうやって丸2年待つことになってしまい、(もう残っていないと思ってた)箍が外れたんですけれど…実際にはねぇ、泣いたり笑ったり泣かされたり笑わせられたり、忙しい10日間でしたよ!!!

 

以上、思いついたこと書きなぐりですが遠征の所感です。Googleのマイマップが使えるとか、Evernote最高とか、スケジューリングのコツとか、交通事情とか、海外遠征のノウハウ的な部分についてはまたそのうち、何かの形でまとめられればと思います。